最終更新日: 2025年10月15日
海外旅行や出張で欠かせないのがインターネット接続です。地図アプリでの道案内、翻訳アプリの利用、SNSへの投稿、さらにはオンライン決済まで、いまやスマートフォンなしの海外渡航は考えられません。しかし、海外でのネット接続手段は複数あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
この記事では、日本人旅行者が利用できる主な4つの選択肢を徹底比較します。
結論から言えば、短期旅行で複数人ならポケットWiFi、一人旅やビジネスならeSIM、長期滞在なら現地SIMがおすすめです。それぞれの詳細を見ていきましょう。
日本国内で利用できる海外WiFiレンタルサービスは20社以上ありますが、ここでは利用者数・対応国数・空港カウンターの充実度を基準に、特に人気の高い5社をピックアップしました。
グローバルWiFiは200以上の国と地域に対応し、日本最大の海外WiFiレンタルサービスです。2025年8月時点で累計利用者数が2,300万人を超え、価格.comの満足度も4.42点と高評価。成田・羽田・関空・中部など主要空港に専用カウンターを構え、朝6:30から夜23:00まで営業しています。
料金は渡航先とデータ量によって異なり、韓国の場合は300MBプランが1日288円から、無制限プランでも897円から利用可能です。台湾は255円から、ハワイ・アメリカは285円からと、業界最安水準の料金設定が魅力です。早期予約割引を利用すれば、60日前の予約で1日あたり200円の割引が適用されます。
24時間365日の日本語サポート対応、モバイルバッテリー無料貸出(通常220円/日相当)、空港カウンター手数料無料キャンペーンなど、付帯サービスも充実しています。
タレントのイモトアヤコさんを起用したCMで抜群の知名度を誇るイモトのWiFi。長年にわたり多くの海外渡航者に利用されてきた実績があり、特に初めて海外WiFiを利用する方に人気のサービスです。
料金は韓国500MBプランが1日500円、無制限プランが1,480円。アメリカ・ハワイは500MB/1,240円、無制限/1,880円。ヨーロッパ主要国は500MB/1,160円、無制限/1,880円です。アジア周遊プラン(1,260円〜)やヨーロッパ周遊プラン(1,500円〜)など、複数国を巡る旅行者向けのプランも充実しています。
マルチプラグ変換器の無料貸出、5台同時接続対応、出発2日前までのキャンセル無料といった安心感のあるサービスが特徴です。成田・羽田・関空・名古屋・福岡・新千歳の主要6空港でカウンター受取・返却BOX返却が可能です。
テレコムスクエアが提供するWiFiBOXは、カウンターでの対面手続き不要のセルフ型レンタルサービスです。全国60箇所以上の空港・駅・商業施設に設置された専用マシンにQRコードをかざすだけで、WiFiルーターが自動で出てくる仕組み。返却もスロットに差し込むだけで完了します。
料金は業界最安クラスで、韓国無制限プランが1日466円、台湾無制限が416円、アメリカ・ハワイ無制限が505円と非常にリーズナブル。500MBプランなら韓国289円、台湾234円、アメリカ266円からと、さらにお得です。
端末は5,000mAhバッテリー内蔵でモバイルバッテリーとしても使える二刀流設計。最大5台同時接続、中国向けVPN内蔵と、コンパクトながら機能は充実しています。2026年2月からは5G完全無制限プランの提供も開始されました。
MAYA SYSTEMが運営するjetfiは、100カ国以上に対応する格安レンタルWiFiサービスです。アジア周遊プラン500MBが1日980円、グローバル周遊プラン500MBが1日1,280円と、特に周遊旅行者に人気がありました。なお、jetfiは2025年9月30日に新規受付を終了し、後継サービス「プレミアムチャージWiFi」に移行しています。
ZEUS WiFi for GLOBALは約135カ国に対応し、300MBプランが1日227円からと業界最安水準の料金設定が特徴です。無制限プランも805円からと手頃で、コスパを重視する旅行者に適しています。受取は宅配または空港コンビニ受取に対応し、返却はレターパックで郵送する方式です。
以下は韓国渡航の場合の料金比較です(2025年10月時点、キャンペーン価格含む)。
eSIM(Embedded SIM)は、スマートフォンに内蔵されたデジタルSIMです。物理的なSIMカードの差し替えが不要で、QRコードを読み取るだけで通信プランを有効化できます。iPhone XS以降、Google Pixel 3以降、Samsung Galaxy S20以降など、近年のスマートフォンの大半が対応しています。
海外旅行においては、渡航前にオンラインでeSIMを購入し、現地到着後にデータ通信をオンにするだけでインターネットに接続できるため、空港でのカウンター手続きや端末の持ち運びが一切不要になります。
Airalo(エアロ) — 世界200カ国以上に対応し、1GBプランが$4.50(約680円)からと最安水準。アプリ内で購入・設定・残量確認まで完結する使いやすさが魅力で、利用額の5%がキャッシュバックされるリワードプログラムも。ただしサポートは英語ベースの自動応答が中心です。
Holafly(オラフライ) — 無制限データプランが最大の特徴で、1日あたり約690円から利用可能。200カ国以上に対応し、データ残量を気にせずSNSや動画を楽しめます。24時間チャットサポートは日本語翻訳にも対応。QRコード不要のアプリ内eSIMインストールも便利です。
Ubigi(ユビジ) — フランスのTransatel社が運営し、NTTグループとの提携で日本語サポートも充実。特にヨーロッパでの通信品質が業界トップクラスと評判です。データが足りなくなった場合もアプリからWiFi不要で追加チャージが可能。アメリカ7日間無制限が約4,100円と、ポケットWiFiレンタル(約16,000円)の4分の1程度で済みます。
trifa(トリファ) — 日本発のeSIMサービスで、200カ国以上に対応。アプリの日本語インターフェースと24時間日本語チャットサポートが安心感を生んでいます。設定が簡単で、eSIM初心者にもおすすめのサービスです。
メリット: 端末1台で完結し荷物が増えない、ポケットWiFiより圧倒的に安い(韓国3日間で500円程度から)、渡航前にオンラインで即購入可能、バッテリー切れの心配がない。
デメリット: テザリング(他端末への共有)が制限される場合がある、eSIM非対応の古い端末では使えない、電話番号付きプランは限られる、設定に多少のITリテラシーが必要。利用者の85%以上が「設定は簡単だった」と回答していますが、初めての方は渡航前に設定を済ませておくことをおすすめします。
韓国・台湾・タイなどアジア圏への短期旅行では、eSIMのコストパフォーマンスが圧倒的です。Airaloの韓国3日間1GBプランは約680円、Holaflyの無制限5日間プランでも約3,500円程度。一方、ポケットWiFiは最安のWiFiBOXでも韓国5日間で2,330円(無制限)、グローバルWiFiでは4,485円(無制限)かかります。一人旅なら迷わずeSIMを選びましょう。
フランス・イタリア・スペインなど複数国を巡るヨーロッパ周遊旅行では、ポケットWiFiの周遊プランが便利です。イモトのWiFiのヨーロッパ周遊プランは1日1,500円から、グローバルWiFiのヨーロッパ周遊無制限プランも用意されています。ただし、Ubigi のeSIMはヨーロッパでの通信品質が高く評価されており、一人旅ならeSIMも十分な選択肢です。
アメリカ本土やハワイへの渡航では、ポケットWiFi(WiFiBOX無制限505円/日)、eSIM(Ubigi 7日間無制限約4,100円)、さらにはT-MobileのプリペイドSIM(空港や家電量販店で購入可能、30日間無制限$50程度)と選択肢が豊富です。滞在期間と利用人数に応じて最適なものを選びましょう。
1ヶ月以上の長期滞在の場合、現地のプリペイドSIMが最もコストパフォーマンスに優れます。タイのAIS(30日間無制限約1,500円)、台湾の中華電信(30日間無制限約2,500円)など、日本のサービスとは比較にならない安さです。ただし、購入にはパスポートの提示が必要な国が多く、言語の壁もあるため、渡航先の事情を事前に調べておきましょう。
成田空港は国内で最もWiFiレンタルカウンターが充実しています。第1ターミナル南ウイング4階(Jカウンター付近)と北ウイング4階(Fカウンター付近)にグローバルWiFi・イモトのWiFiのカウンターがあり、第2ターミナルの3階出発ロビーにも各社カウンターが集中しています。WiFiBOXのセルフマシンは第1・第2・第3ターミナルすべてに設置。返却BOXは到着ゲート付近(1階)にも設置されているので、帰国時に立ち寄るだけで返却完了です。
羽田空港第3ターミナル(国際線)の3階出発ロビーにグローバルWiFi・イモトのWiFi・JAL-ABCなどのカウンターが集中しています。WiFiBOXは第1・第2・第3ターミナルに設置。特にグローバルWiFiのカウンターは朝6:30から営業しており、早朝便の利用者にも対応しています。
関西空港では第1ターミナルの4階国際線出発フロアに主要各社のカウンターが揃っています。グローバルWiFi、イモトのWiFi、JAL-ABCの各カウンターに加え、WiFiBOXのセルフマシンも設置済み。LCC利用者が多い第2ターミナルにもWiFiBOXが設置されているのは嬉しいポイントです。
帰国便が深夜着の場合、カウンターが閉まっていることがあります。その場合は24時間利用可能な返却BOXを利用しましょう。グローバルWiFiとイモトのWiFiは主要空港に返却BOXを設置しています。また、宅配返却の場合は帰国翌日までに発送しないと延長料金が発生する場合があるのでご注意ください。WiFiBOXはセルフマシンに差し込むだけなので、24時間いつでも返却可能です。
ほとんどのWiFiレンタルサービスは、事前のWeb予約で割引が適用されます。イモトのWiFiはWeb申込で通常料金から20%OFF、グローバルWiFiは60日前予約で1日200円引き。当日の空港カウンターでの申込は割高になるだけでなく、在庫切れのリスクもあります。旅程が決まったら早めに予約しましょう。
各社が提供する補償プラン(1日200〜500円程度)は、端末の故障・水没・紛失をカバーします。補償なしで端末を紛失・破損した場合、弁償金は2〜5万円にのぼることも。ただし、クレジットカード付帯の海外旅行保険ではレンタル品は原則補償対象外のため注意が必要です。短期旅行なら最低限のプランで十分ですが、アクティブな旅行を計画している場合はフルカバー補償を検討しましょう。
ポケットWiFiの最大の弱点はバッテリー持ちです。カタログスペックでは8〜12時間とされていますが、実際の利用環境では5〜8時間程度が目安。特に無制限プランで動画視聴やテザリングを多用すると、午後にはバッテリー切れということも。モバイルバッテリーの携帯は必須です。グローバルWiFiではモバイルバッテリーの無料貸出キャンペーンを実施していることがあるので、予約時にチェックしましょう。
「無制限プラン」と謳っていても、一定量を超えると速度制限がかかるサービスがあります。グローバルWiFiやイモトのWiFiの無制限プランは比較的制限が緩やかですが、格安サービスの中には1日3GB超過で128kbpsに制限されるものも。口コミでは「繁華街では快適だが地方や地下鉄では速度が落ちる」という声もあり、渡航先の通信環境も事前に確認しておくと安心です。
ポケットWiFiは1台で最大5台のデバイスを同時接続可能です。2〜3人のグループ旅行なら、1台をシェアすることで1人あたりのコストを大幅に下げられます。例えば、WiFiBOXの韓国無制限プラン(466円/日)を3人でシェアすれば、1人あたり約155円/日。eSIMの個別契約より安くなるケースもあります。ただし、別行動が多い旅行では各自eSIMを契約する方が便利です。
最適なサービスは、旅行のスタイルによって異なります。以下のフローチャートを参考に選んでください。
どのサービスを選ぶにしても、事前予約・データローミングOFF設定・モバイルバッテリーの準備は忘れずに。快適なネット環境で、海外旅行をさらに楽しみましょう。
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